三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

32年目ぶりのボーナスは「イワシ」 濡れ手で No.262

年中「朝霧」の日がある沿岸部。
この日も朝から霧模様でした。

車で通勤する知り合いと電話で話していると突然「魚が落ちてる~!!」というのです。
「えっ!」。
聞くに、「近くの漁港で水揚げされた魚を運ぶトラックがインターチェンジ入口で目の前のカーブを曲がったところで魚を落としていったのだろう」というです。
気が付かないのか、トラックはそのまま自動車道に合流・・・(行ってしまったのでしょう)。

何人かの地元の方から「昔(魚が獲れて景気の良かったころ)は街中のカーブでサンマやら何やら(豪快に)落としていった」らしいのですが、実際に聞くのは初めてでした。

「このあとどうするのか」聞いたところ、たぶん「通りがかりの車から警察に連絡をして、こぼした業者が片付ける」のでは、ということでした。
もう、商品にはならないので「拾い集めて廃棄する」という意味です。
こぼした業者はすぐにわかるそうです。

(廃棄では)もったいないので「拾って持って帰れるか」と聞いたら「いいと思うけど、(一人で道路に落ちている魚を拾うのでは危ないから)二人でないとだめだよ」。
「そうか・・・・・(一人)」。
と、目の前の坂をパトカーが!!下っていきます。
(今から現場に向かうのでは?)
急いで軽自動車トコトコ号を機動させて3分たたずに現場に到着!!


(小雨そぼ降るインターチェンジ入口・緑の線に沿った「魔のカーブ・片付けたあと」)

歩道より内側にパトカーが1台。
先月住居の確認に来た「駐在さん」がいたので話をすると「(お持ち帰りは)構わない」ということで早速作業開始!!
幸い緑の線に沿った右カーブから、左の側道を中心に「イワシ」が散乱していました。
氷も少々。
おそらく、氷を入れ幌をかけた水槽から飛び出たものと思われました。
三陸自動車のトンネル内でこぼさなくてよかった」
インターチェンジの降り口のカーブでスピードが出ていればもっとまいたかも??」

小雨もなんのその、駐在さんに交通整理してもらい急いでかき集めました。
スーパーのビニール袋(大)はずしりと重くなり一部破けてしまうほど・・・。

(破れたビニール袋大・約6㎏)

電話で話を聞いて出動して戻るまで、かかった時間は驚きの15分。
釣果」ならぬ「拾果」は「小型中型時々大型のもの150匹」で6㎏あまり、そのうち「つぶれたもの15匹」でした。
スーパーで買う、何匹かとは全く違う重さと量。

ワシ」は「」。
傷むのが早い、「弱い魚」らしいのですぐにさばくしかない!
調べ聞いて、冷凍保存を中心に何か考えねば・・・。

ボーナスを会社員で最後にもらってから30余年。
濡れ手で粟」ならぬ「濡れ手でイワシ」に思わず「ボーナス」を連想してしまいました。

手を魚臭くして、初のまとまった魚処理に挑戦です。
さてうまくいくことやら・・・(時間がかかって、そのうち”おおざっぱ”にやってしまいそう・・・)。

#あとで地元の方に聞くと、(恥ずかしいので)いまどき拾う方はいないのでは?ということでした。

魚処理の際、流し台の中を動く細い虫が、、、(要注意です)