コロナ前の2019年5月末~6月中旬、30年店で働いた退職金代わりに、最初で最後の海外旅行(母)。
母の「高い山と高山植物が見たい」という希望で「スイス」に。
[物価高のトップグループ国]でできるだけ費用を抑えながら・・・。
標高1274m 車で行けない町 ヴェンゲン Wengen。
ロッジ最上階の屋根で左の天井が下がっている屋根裏部屋。
二重窓のおかげで建物は廊下まで暖かい・・・。
ゆっくり「COOP」で買ったパンとハム・チーズ牛乳、オレンジジュース、野菜でサラダを作り朝食を。
沸騰ポットでお湯を沸かし・・・持ってきたパックコーヒーや紅茶のティーバックはややはり重宝しました。
分厚い木枠の窓を開け、テーブルから見る教会と遠くの山山。
時間ごとにのどかな鐘の音。
またしても快晴。
山まで来ても晴れが続くのは、たいして晴れ男でもない身には信じがたい現象です。
「窓を開ければ」
観光客の皆様方がとっくに出た後に、のんびり建物を出発!
メインストリートだけでなく町全体がよく整備されています。
この時期(6月上旬)平地(チューリッヒ)の気温7~18度に比べ、3~12度の高地。
それでも太陽のおかげか、寒さなく、風もなく、道の真ん中をらくらくウォーキング・・・。
目の前を見上げた先(高地)を結ぶケーブルカー(ゴンドラリフト)がふもとから出ています。
乗車人数(4~6人・30人以上)により言い方が違う・・・。
かなりの高低差があり、歩く(歩いて登る)想像がつかないほど。
屋外コートも整備され、夏冬問わないリゾート地。
ほどなくして駅に到着。
観光地の駅らしく、構内には何人かのお客さんがいて夏のシーズン初めを感じさせる光景。
本日の目的地は標高1274mから2061m クライネシャイディック Kleine Scheidegg。
「ホームにある券売機」でドイツ語から英語表示にしての切符購入も、3度目にして少しは慣れたのか今度はうまく買えたようです。
このような「駅員のいる駅」だと「窓口」でも切符の購入は可能で、何人かが列を作っていました。
そのほうが自分がやらかしたような間違い(半額券を持ちながら全額払う)はないと思います。
太陽が降り注ぐ雪山まぶしいホームです。
登ってきた電車は「空」で「貸し切り」表示が・・・。
そうです。
「団体列車の貸し切り運行」があるのは世界有数の観光地ならでは。
このような冬雪深き山岳地帯を「年中無休で運行」する技術はすごいものです。
地図を見れば、山々山の山肌のあちこちにハイキングコースとスキー場がこれでもかというくらいあり、山をぐるっと1周する山岳路線が1年を通して多くの観光客を運ぶ役割を担(にな)っています。
「空」の電車の後に「人を乗せた」電車が来て、いよいよ乗車です。
シーズン初めの車両はがらがら。
左右好きな席にすわり、景色に合わせて席を移動し、車両を左右に振りながらゆっくり登る背もたれが木のかわいい(大きさの)車両を楽しんで・・・。
つづく