三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

北から福井・大阪へ 4 配達 旅 No.144

6年前の7月、ヤフオクヤフーオークション)で落札された大型品。

6人掛けダイニングセット(中古品)は福井県に、仏壇(未使用品)は大阪府へ配達することに・・・。

 

大津市滋賀県)から大阪市までの道は複数ありますが、わかりやすい国道1号線を南下することにしました。

京都市内の温度計は7月下旬にふさわしい?36度、陽炎の世界。

「暑い」「寒い」と感じる温度は個人差や地域差があると思います。

温暖化が叫ばれるずっと前、北の地では28度が夏の暑さでした。

28度いけば「暑いね~」とあいさつを交した親を見ていた幼少のころ。

その北の地でも今や32、33度は当たり前で、8月関西から七夕まつりを見に来たら36度で暑かった(変わらんやん!)などと言われたのが近年。

2月南国にて、プラス(温度)の朝に暖かいな~(暖かくていいな~)と思っていたら、タクシーの運転手さんに「今朝はとても寒かったとですよ」と言われ、日中零度も珍しくない土地から来た人は、真冬でも日中10度以上が当たり前の土地なことを実感しました。

 

夏大好き(冬の寒さはちと・・)の人は窓を開け風を受けながらトラックを走らせました。

エアコンの(網戸も)ないトタン屋根の店(エアコン代が出ない商い)で25年近く、夏は2台の扇風機で23坪を過ごしてさすがにきつかったのですが、お客さんにとってもかなりきつかったことでしょう。

お届け先は太い国道1号線を進み何回か右折した先、市の中心部に近い旭区の閑静な住宅街でした。

無事設置まで終え、飲み物のほかに食事代として3000円もいただいてしまい、恐縮するとともにとても複雑な気持ちになりました。

地元でなんらかの作業をしても、飲み物をもらうことはほとんどありませんでした。

半日作業でも1日でも・・・。

県外出身の方からの依頼だといただくことは少なくないので、土地の違いだと割り切っています。

以前、こんなこともあり今でもよく覚えています。

地下鉄駅終点にできた有料老人ホームにいる方からの依頼で不用品を引き取る機会があり訪れた時の事。

依頼主は「ネットワークビジネスアムウェイのような)」で毎月70万円台の収入がある方でした。

大阪から来て一緒に不要品整理を手伝っていた妹さんが「一日作業しているのに水1杯もらえなくてかわいそう」というので「そんなもん(そういう商売)なので気にしません」と答えたところ、「一日手伝って出た(食べ)ものはバナナと水だけなのよ(いわゆる食事が出ない)」と言っていました。

極端な例かもしれませんが、大なり小なりなところもあります。

なので、沿岸部に住んだ今ではなんらかの「潤滑油」は手渡しするようになりました。

食事代に感謝して、四条畷(市)にある大きなイオンモールでラーメンを食べ、帰りはどこを通ろうか(違う道がいいな~)・・・??

国道1号線枚方市から右折し、国道307号線を東へ向かい、京田辺市から木津川を渡り、城陽市から山に分け入れば、お茶の宇治田原町

山のくねくね道を、焼き物の里「信楽町滋賀県甲賀市)」へ・・・(1本道は迷わず楽ちんです)。

 つづく