三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

古物台帳 No.137

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未使用の二次三次流通品や中古品の売買には昭和24年に制定された「古物営業法」で売買の記帳が義務付けられていてます。
脱サラをして店を借り、リサイクルショップを始めたのは、台帳によれば平成4年(1992年)、もう30年あまり前のことです。
店を借りたことを証明する書類を持参し警察署で手続き後、街の小売店で購入したのが写真の古物台帳です。
101✖2ページ、丈夫な布張りで立派です(値段は5000円だったかも)。
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2ページにわたり「受け入れ」と「払い出し」欄があります。
「受け入れ」は年月日、買受か委託か交換か、数量、代価、品目以外に「特徴」「確認の方法」「職業」「氏名年齢」「相手方の特徴」「住所」まで記載する必要があります。
「払い出し」は年月日、区別(売却)以外に「住所氏名」まで記載する必要があります。
f:id:koppasan:20220324143053j:plain(記載例)
つまり、買い取りや委託をする時は、相手方の職業や特徴まで、販売をする時は購入客の住所・氏名が必要でした。
当初はなるべく記載例の通りに書いていたのですが、いちいち「職業は?」と聞くのはためらわれるし、お買い上げいただいた方の住所氏名を聞くことはほとんどありませんでした。
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取り扱うものは店によりかなり違いがあります。
古物台帳ができた日本製全盛当時と違い、東南アジア製の安価品が出回る時代。
モノ余りで毎年値段(単価)が下がり、冷蔵庫ひとつとってみても最後には2000円・3000円・5千円まで下がる中、雑貨は10円からあり、1点1点出し入れのたびに記載することは現実的ではありませんでした。
なんとか続けていた記載は平成8年(1996年)30ページで途切れ「買取伝票をバインダーにつづる」ことで代用しました。

平成4年の買い取り価格一例:
・キャノン 家庭用コピー機 11000円
・パイオニア レーザーディスク 9000円
・食器棚 黒 5000円
・コロンビア モジュラーステレオ 茶 5000円
東芝 ワープロ 6000円
・シャープ ラジカセ 3500円
・三菱 テレビ 14型 ★ダイヤル式 赤 2000円
・ビクター ビデオ編集機 18000円
・机 黒 11000円
・婚礼タンス 赤茶 28000円
・洋服タンス 小 3000円
SONY ビデオデッキ 10000円
・3人掛けソファー 15000円
・ワンピース オレンジ 長袖 300円
・BVD靴下 4足 500円

価値観は人それぞれ、、、。
内容や価格をどう思うかは人それぞれです。
それにしても、婚礼タンスまで買い取っていたとは・・・今じゃとても考えられません。
他の家具も結構な値段です。
…あれば結構売れた時代…なことが思い出されます。
当時はたくさんの国内電機メーカーがありましたっけ。

いつ警察からの提示依頼があるかわからないので、使わなくなって26年の台帳ですが、あと10年は保管しようかと思います。