三陸 海 旅 つれづれなるまま

三陸沿岸 へき地移住者の暮し 旅の話など

85.災害公営住宅の退去日に退去できなかった理由は

1月31日、市営住宅(災害公営住宅)退去立ち合いの日。

「ガスの閉栓で給湯器の水抜き」に来たガス屋さんによれば、この自治体は転出者多く「出ていったらなかなか入ってこない」のだそう。
地元の多くの方が言う「仕事がない」からでしょうか・・。
また、まとまった人口のない土地は「楽しみ(イベントや遊ぶ場所)がない」からでしょうか・・。
それとも、「出会いの場がない」「子育てしやすい環境ではない」からでしょうか・・。
いろいろな理由がありそうです。

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(丸一年お世話になった「市営住宅(災害公営住宅)」 お試し移住者分を含めても駐車場の半分は空き お試し移住者の車2台以外はすべて軽自動車です)

県住宅供給公社の職員と待ち合わせて、「退去時の査定をする人(同じく県住宅供給公社の職員)」を待てば、月末多忙で遅れてやってきました。
その中年の方はとても「偉いお方」なようで、同じ職員さんが低姿勢で接していて、こちらも「釣られて」低姿勢で「査定のお願い」をしました。

市営住宅(災害公営住宅・築4年)から市営住宅(災害公営住宅・築6年)への引っ越し」での「部屋の状態の違い」を3,4写真を見せ訴えましたが、適当にあしらわれました。
・・・「畳の色の違いはいぐさの違いだろう」(他は回答なし)

*引越し先でのぱっと見や短時間で見つけた不具合は、
・畳替え代金を取って、畳替えされていない
・46㎝幅の戸がきつくて片手で開けるのに難儀し、なんとか開ければ指をはさんで痛い思いをする
・戸車が3か所開け閉めするたびにキュルキュル音を立てる
・扉の汚れが取れていないで、指で簡単に取れる
・あちこちの戸車付近からたまったほこりが出てくる

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(こすると簡単に汚れの取れる扉)

・水垢清掃がなく、かなり目立つ(台所、トイレ、洗面所、浴室)

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(水垢)

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(金属磨きを布につけ、指で1分軽く磨いたあと)


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(ほこりのたまった戸車付近)

1年前に築4年の部屋を見た時は新築同様で感激したのとは真逆の築6年のびっくりハウス。
30年近く多いときで年間200軒のお宅にお伺い、ハウスクリーニングもした経験から、「前居住者が(あまり)掃除なしで使用した」としても、掃除業者さんの仕事のほどがうかがえました。

供給公社の職員さんは「入居後の点検票(提出用)」に書いておいたらいいですよ」と言っていただいたので、茶色い畳と各所を掃除、調整した旨だけは書いておこうかと思います。

「退去時の査定」は、「緑色の畳に置いたソファーの足あとがある畳替え!」と連呼された以外は何も言われず終了。
半日かけて(本来必要のない)レンジフード、ガラス戸から各所排水溝の掃除までした甲斐がありました。

驚いたのは、「公団(現UR都市機構)」や沼津市(静岡)の市営住宅退去では未経験の「畳替えをした後に鍵を返す」。
畳屋さんを探し依頼をするのは退去者です。
遠くに引っ越した方はどうするのでしょう??

まだまだ退去に向けての作業は続きます。